
ねじ締め忘れ防止&トレーサブル・カウンター
トルクウィッシュTORQUEWISH
株式会社小山は、量産用ねじの取扱をコア コンピタンスとし、ねじ締めに携わり半世紀。
更に、四半世紀に亘り「ねじ締め忘れ防止」に取り組み、現場の皆様の声から生まれた『ねじ締め忘れ防止カウンター』の四代目「NEJISTARσ」が様々な現場で活躍中です。
ねじとねじ締めを追求する中で、様々な生産現場のご要求に応えて省力・検査機器の開発も手がけて参りました。
それらの実績と皆様のご意見に基づき、更なる機能を搭載した上位複合機「TORQUEWISH」を開発。皆様の「ものづくり」のお手伝いをいたします!
トルクウィッシュの特徴
トルクウィッシュは専用電動ドライバーと接続して、ねじ締め作業時に使用します。
簡単設定・・・誤カウント防止機能は、業界トップクラス!
1つのワークに締める同一トルクのねじの本数を設定し、実際にねじ締めを行なうと、ねじの締め付け回転回数を自動で計測・設定してくれます。
勿論、手動で微調整可能。回転回数で誤カウント防止、締め付け確認が可能なのは「TORQUEWISH」だけです。主な設定はこれだけ!
更に、2ndカウンターを設定すると、長いねじを間違って締め付けても設定回転回数で停止し、突き抜け事故等を防止してくれます。
また、仮締め機能を搭載、シーケンス機能と組み合わせれば、仮締めのまま出荷する事故も防ぐことができます。(業界初!!)
便利機能
- 作業形態に合わせ、ワーク検知ドライバー制御やOK時オートリセットなど、本体に8種類の設定が記憶でき、I/O端子のON/OFFの組み合わせで簡単に切り替えが可能です。
- 32ビットRISCプロセッサー搭載により、本体だけで、それらをシーケンシャルに組み合わせて、8工程まで、スムーズに、思い通りに切り替えることを可能にしました。
- 勿論、複数台を組み合わせ、ディジーチェーン接続すれば、異なるトルクのドライバーの誤使用を防止できます
- 更に、通信機能を使用すれば、LAN接続したPCから付属β版ソフトで、個別または一斉に「TORQUEWISH」のワークナンバーを切り替えたり、設定の保存、読み出しが可能です。
- 対象ワークがパッキンや放熱シリコンシート等の弾力のある介在物を伴う場合や、ガラスや半導体等のデリケートな部品でも、ドライバーのトルクアップ検知方式を電流制御(出力トルク可変)に切り替えて、ワークの反動によるバラツキを抑えたり、トルクアップ時にドライバーからワークに伝わる衝撃の低減が可能です。(業界初!!)
本体仕様
本体形式 | KH-5000-H(K) |
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外形寸法 | 約74.5(W)×135.5(H)×160(D) |
本体重量 | 約1.05kg |
入力電源 | AC100〜240V 50/60Hz |
対応ドライバー | HIOS ブラシレスドライベーベースKH仕様 KILEWS ブラシレスドライベーベースKH仕様 ※詳細はお問い合わせください。 |
INPUT |
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OUTPUT |
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Ethernet (RJ-45) |
100BASE-TX(FULL:全二重固定) |
※仕様及び外観の一部を改良のため、予告なく変更する場合がございますので、ご了承ください。
新機能 「トレーサビリティー」
「今日のねじ締めは完璧…?」「部品が余ってしまった! 梱包したから…?出荷したから…!?」
そんな心配は、もう必要ありません!! 履歴を確かめてみましょう!
お手持ちのPCと、Ethernetを使用しLANを構築することにより、ねじ締め(トルクアップ)ごとのタイムスタンプ、トルク出力レベル(注)と、ねじ締め回転回数をCSV形式のデータで保存することができます。
NGのプロセスも出力しますので、もし途中でねじ締めに失敗したとしても、修正が正しく完了していたかどうかを容易に確認することができます。
本機にはトレーサビリティ評価用のβソフトが付属いたしておりますが、お客様の仕様に合わせて、別途、用件定義からソフト製作も可能です。お気軽にご用命ください。
(注)ドライバーの出力レベルを表す値で、締め付けトルク値を表す値ではありません。

見て納得! 便利なオプション
オプションの「Graph Writer」を使用すると、ねじ締めに要する力(出力電流値:ドライバー出力トルクに比例)をグラフで視覚的にとらえることが可能になります(※)。
試作段階での下穴径の決定に。量産時の非締め付け物のLOTごとの下穴径の違いや、同一規格のねじでも製造メーカーが異なることでの作業性の良否判定や不具合発生時の原因究明に威力を発揮します。
実際の締め付けトルクをトルクテスターで計測し、比較することで、ワークの状態がより明らかになります。
描画したデータにメモやタイトルを付けてCSV形式で保存。保存したデータを表計算ソフト等でグラフ化して活用。
または、「Graph Writer」で拡大・縮小したイメージを表示した大きさで、クリップボードからBMP形式で張り付けて解析資料の作成等にご活用いただけます。

※専用ケーブルと本体へのコネクタ取り付けが別途必要となります。(形式:KH-GR)

オプションソフト動作環境
Windows®XP/7搭載のDOS/V機RS-232C(9P)シリアルレポートを使用。
(ポートが無い場合は別途USB変換器が必要となります。尚、変換機を使用した場合は、転送速度が低下します。)